岡山188cm鏡で 使用可能なガイド星について観測者向け資料ページに戻る作成 Nov. 21, 2000. 秋田谷 洋
改訂 Nov. 04, 2005. 磯貝 瑞希 188cm望遠鏡用
HBSのオートガイダーシステムでは、 カセグレン焦点直前に設置した斜鏡およびガイド用CCDカメラST-4をxyステージ(ST-4ステージ)で適当な位置に動かし、観測天体近傍のガイド用天体光をガイド用CCDカメラに導きガイド天体を撮像する。 そのため、ガイド星を使用できる領域は、ステージの移動量および斜鏡が観測 天体光を遮らないという幾何学的要請によって制限される。岡山188cm鏡においてガイド星として使用できる天体は、以下の図に示すように、 観測天体を中心とした一辺「6'.1」の正方形領域から、斜線で示した北側の 長方形領域を除いた視野領域のものとなる。ガイド星の明るさは、空の状態や ガイド星のスペクトル型にもよるが、V〜14 mag.より明るい天体が 適当である。
図1: ガイド星使用可能範囲。斜線領域を除いた正方形領域。観測天体が正方形中心。寸法の単位はarcmin。実際にオートガイドを行うには、同じ分点における観測天体、およびガイド星の座標(赤経、赤緯)の情報が必要となる。これらの座標を観測の度に較正系制御パソコン上から入力するか、予め所定の形式のファイル(stdstar.dat)に天体名とともに登録しておき、観測時に天体名を入力することで、正しい位置にST-4ステージが移動し、ガイド天体像を取得できる。
ファイルに登録する場合は、上記サンプルファイルの形式に従い天体情報を入力後、 較正系制御パソコン(PC-9801RX)で読み込めるように、1.2MBフォーマットの3.5インチにstdstar.datの名前で保存する。 (他の名前でも良いが、その場合は読み込み時にファイル名入力が必要)