#
HBS SITe CCD report 2000.7 -
HBS レポート
HBS SITe CCDカメラ 性能評価 - 2000.7
July 26, 2000.
2000.7月期の岡山91cm鏡HBS観測にあたり、修理から戻ってきたHBS用CCD(S5A CRYOCAM)の基本性能のチェックを行った(7/25-26)。
readout noiseが〜9.6e-と比較的高い値を示し、電気ノイズの混入が予想されるが、現在のところ原因は不明。(1999.11-2000.3の堂平91cm鏡での観測でも同程度、これはヒーターを伝う電気ノイズの影響と同定されている)
その他は概ね良好な結果を得た。
概要を以下に示す。
CCD設定
gain |
8x1 |
offset |
7800 |
binning |
1x1 (no binning) |
gain
count値とcount値分散との関係式より、
- gain
- 0.54 ADU/e-
- conversion factor
- 1.8 e-/ADU
カウント値-分散関係グラフ
readout noise
bias画像の各ピクセル画像間標準偏差より
CCD温度 |
readout noise |
-50 ℃ |
12.6 e- |
-60 ℃ |
9.6 e- |
CCD温度とreadout noiseとの関係
昨年の測定値6.4e-より大きい
bias profile
これまでとほぼ同じ傾向。
bias x方向分布(ADU単位)
bias y方向分布(ADU単位)
dark current
(-60.7℃, 1000秒ダーク画像 X断面 | ( Y断面)
CCD温度 |
dark current (median値使用) |
median値×10以上のカウントをもつピクセル数の割合 |
-50.6 °C |
1.69 e-/pixel/sec |
0.20 % |
-60.7 °C |
0.30 e-/pixel/sec |
0.21 % |
各温度ごとのdarkとhot pixelの割合
linearity
300から60000 ADUにかけて、リニアイティは良好。緑線は全データにに対してy=a*x^γ+bをfitしたもので、γ〜0.9973 を得ている。
測定に使用したdome flat image; 比較的フラットな[260:265,240:270]領域を使用。
(3D画像)
内部shutter 開閉速度
中山(2000)の方法で測定。シャッター刃形状に特徴があるため、アイリス
型でもムラは少なくなっていると考えられる。5秒程度の積分でも通常の偏光
測定には問題ない。
shutter開閉による照射量の差
画像内分布鳥瞰図|
y方向分布コントアマップ
川端 弘治
(koji.kawabata@nao.ac.jp)