HBS立ち上げメモLast modified: 8 Sep 2009
以下、HBSを岡山188cm望遠鏡に取り付けて、観測を行えるよう立ち上げるまでの手順等を記したメモである。
・HBS取付前日 ・装置、CCDカメラの動作確認 ・装置を保護していたビニールシート、梱包ラップを外す。 ・ケーブルを制御室屋根からおろし、コネクタを保護していたアルミホイルを外す。 ・HBSラックをケーブルが届く位置(ドーム内西側床)まで移動させる。 ・IIカメラ以外のケーブルを全て結線する。 ・HBSラック内のPCにLANケーブルを挿す(HUBは望遠鏡に貼り付いている)。 ・制御室内、OAタップのコンセント2つを挿し、PCの電源を入れる。 ・較正系の動作チェック ・ST-4ステージ (x方向、y方向、イニシャライズ) ・ランプシャッター on/off 2005年5月: シャッター板取り外し ・ハロゲンランプ on/off ・HCT(ホロカソードチューブ) on/off ・ランプミラー ハロゲン/HCT 2005年11月現在: PCから制御不可 2008.5メンテ : 「ドライバへの100V電源の端子を外してあります。 このため、今後ミラーは常にHCT側にあることになります。 ハロゲンランプを使う場合は、PMT6を手でまわしてあげ る必要があります。」 ・ステージ( ホール、GTプリズム、ランプミラー) 2005年11月現在: PCから制御不可 ・偏光解析系の動作チェック ・ガイドミラー in/out ・1/2λ波長版 (22.5°回転、原点会わせ) ・ダイアフラム (1つ穴、2つ穴、0.2mmスリット) ・CCDカメラの動作チェック ・制御ソフト(AndorMCD)の立ち上げ ・冷却テスト ・バイアス画像取得テスト ・HBS取付当日 ・装置取付作業 ・岡山所員が副鏡交換を行い、カセグレン穴のダミーウェイトを取り外した 後にHBSの取付を行う。 ・取付のボルトは、ダミーウェイトのものを使用。 ・カセグレンローテータの角度は、装置が北を向けば原理的には何度でも 構わないが、一応「66.3°」を推奨。 所員による作業終了後、かならずカセグレンローテータの値と装置が北を向いていることを 確認すること。回転角は忘れずにメモしておくこと。 ・装置取付後、ケーブルを極軸、主鏡裏面の取手に仮止めする。参考画像一覧 ・岡山所員、望遠鏡のバランス調整を行う。 ・バランス調整後、ケーブルの本止めと、結線を行う。 ・較正系、偏光解析系動作確認 (前日と同じ作業を行う) ・IIカメラ動作確認 ・ひとみの調整 1. 晴/曇 時に、ドームスリットを開けて望遠鏡を天頂に向ける。 2. 偏光解析系の蓋を開け、ターレットを「4番」にする。 3. 工具箱に入っている偏光フィルターをひとみの下に差し込む。 4. 偏光解析系、南側側面にあるのぞき穴の蓋を外し、拡大鏡で望遠鏡の主鏡像 を見ながら、ひとみの脇にある棒を回転させてひとみの開き具合を調整 する。 ←主鏡像を隠さず、主鏡像外側の迷光を遮るような大きさにする。 5. 偏光フィルターを一度外し、90度廻してから再度差し込み、4を行う。 ・カメラ枠位置の調整 ・ランプシャッター: open, ランプミラー:ハロゲン、ステージ: ランプ ミラー、ダイアフラム:2つ穴の設定にして、ハロゲンランプのスペクトル を取得する。 ・カメラ支持枠を固定している4本のボルトを緩め、4本のスペクトルの Y軸方向の中心が 250-280pix程度に来るようカメラ支持枠を微調整する。 ・カメラレンズフォーカス調整 ・ランプシャッター: open, ランプミラー:ハロゲン、ステージ: ランプ ミラー、ダイアフラム:1つ穴、分光器スリット: 0.08mmの設定にして HCTのスペクトルを取得する。 ・カメラレンズ底面にあるネジを緩め、カメラレンズを回転させて、望みの 波長でベストフォーカスになるよう調整する。 注:青側スペクトルよりも赤側スペクトルの方がフォーカスが厳しい。 また、北から見て右方向の回転: ベストフォーカスは赤側へ 左 ゝ : ゝ 青側へ ・カメラレンズ周辺の遮光 ← 遮光は板に沿って折り曲げる。折り曲げを増やすことで、迷光を遮る。 ・偏光解析系、カメラ周りの遮光