吸着剤ケース (改良)
May 30, 2002.
2001年10月の三鷹第2回試験観測までは、CCDデュワー内で自作の吸着剤ケースを使用し、アウトガス抑制に
効果を発揮していた。
しかし、自作に起因する荒い工作精度によって、吸着剤の保持や冷凍器との接続に不安定な点があった。そのため、部品再設計を行い、専門の業者に製作を依頼し、再製作を行った。
| 材質 | 無酸素銅 |
|---|---|
| 開口面積 | 45 cm2 |
| モレキュラーシーブ(5A)含有量 | 9 g |

(1) 吸着剤ケース各部品。本体は無酸素銅製。
その他、熱パス用銅網線(スズメッキ;オーディオ用)、電気絶縁用の
セラミック板・ワッシャーを使用。

(2) ケースを組み立て、吸着剤(モレキュラーシーブ5A、13X、および活性アルミナ)を
封入したところ。

(3) デュワー内にケースを組み込む。
4本の黒いコールドプレート支柱は、ガラス繊維20%混合ポリカーボネイト製。

(4) 熱パス用銅網線をコールドプレートに接続したところ。

(5,6)冷凍器用コールドヘッド。

(7,8)コールドヘッドを冷凍気に取り付けたところ。
冷凍気ヘッド中心のM3ネジの他に、側面4箇所のいもネジで
固定。

(9) molecular sieveは、デュワー封入直前にホットプレートで加熱脱ガス処理を行う。
約250℃で数時間。
秋田谷 洋
(akitaya@astr.tohoku.ac.jp)