LIPS Cross Disperser

* Cross Disperser 回転精度テスト

Jul. 5, 2003. 随時更新

前回の報告『Slit Viewer 調光機構・Cross Disperser回転機構の組み込み』
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* 概要

2003年春に導入したcross disperser回転機構の回転精度=再現性を調べた。


* 実験

1、cross disperserを制御命令(cset r27)で回転させる。(r27;27order on badcolumn)
2、HCT 10secで露出する。

1、2を繰り返す。
取得画像上のある輝線(光点)に注目し、その座標の再現性をみる。
メモ;iraf>imexam、ds9の光点上で a タイプ


* 結果

撮った画像11枚。光点は、画像中央の2個を用いた。
cross disperser分散方向には、peaktopeakで約3.2pixelのズレ。
(echelle素子分散方向には、peaktopeakで約0.8pixelのズレ。)
また、光点座標の移動量に特定の方向性は見られなかった。

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* 考察

使用しているθステージの*繰り返し位置決め精度(規格値)は、0.02°=8pulse以下である。
*任意の1点に同じ回転方向から位置決めを繰り返したときに得られる精度

<今回の実験で得られた精度と規格値の比較>
まず、約3.2pixelのズレは制御信号では何パルスにあたるかを求める。
1pulseあたりの光点移動距離を実測したところ 約1.6pixel/pulse であった。
(ただし、この値は素子の角度によって異なる。ここでは、cset r27の時の角度)
したがって、cross disperser回転機構の精度は、2pulse程度であると考えられる。
なぜ、回転精度が繰り返し位置決め精度より大幅に小さいのだろうか。
繰り返し位置決め精度の実験では、原点検出を行なっていないのに対し、
cross disperser回転機構では、すべての制御の始めに必ず原点検出を
行うようプログラムしていることが大きな要因であろう。

<回転精度の及ぼす影響>
波長方向(=echelle素子分散方向)の最大ズレは約0.8pixel。
それに対し、スリット幅は5.91pixelであり、最大ズレをスリット幅に直すと
約0.14slit widthとなる。


* まとめ

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post 本間 賢一 (homma@astr.tohoku.ac.jp)