LIPS 光学調整

* 光学調整マニュアル

Jul. 4, 2003. 随時更新

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* その壱 光軸を出す

・レーザー台(以下、台)をLIPS本体に設置する。
・台にレーザーを挿入する。
・コリメータレンズセルに光軸調整用円形プレート(以下、治具1。同様に、第二レンズは治具2、第一レンズは治具3)をかぶせる。
注意;治具1を押し回しするとセルとの接地部分が削れ、平面性がなくなる!!
・コリメータレンズを装着する。

★1:中心だし
・レーザーを台の中で動かし、光軸を治具1中心にもってくる。
・光軸が中心に来たら、レーザー固定螺を静かに締める。
注意;やさしく締めないと光軸がズレます。
・微調整は、台を動かして行う。

★2:垂直だし
・治具1に平面鏡を置く。
・ターレット上方付近に半透鏡を持っていく。
・レーザー台の下にシムを挟み、入射光と反射光が一致するようにする。

★1、★2を繰り返してどちらも満たすようにする。


* その弐 第二レンズ

・第二レンズセルに治具2をかぶせる。
・第二レンズセルを取り付け台に装着する。
注意;締めつけ溝のある方を上にする。 参照写真
・取り付け台をLIPS本体に取り付ける。
#・取り付け台と本体の間にシムを挟み、治具2通過光を治具1中心にもってくる。
#(03年夏の観測では、0.5mmのシムを下側、0.3mmのシムを上側に挟んだ。)
#・微調整は、セルの止め螺を緩め、セルの水平移動で行う。
#・治具2を外し、レーザー光が治具1中心を通ることを確認する。
(第二レンズがコリメータレンズと平行ならば、中心を通るはずである。)

#部分を同時に満足させる。


* その参 第一レンズ

・第一レンズをセルにはめる。
注意;リングは内側に挟む。 参照写真
・セルに治具3を取り付ける。
・セルをLIPS本体(筒状)に取り付ける。
・セルを筒のなかで微調整して、治具3通過光を治具1中心にもってくる。


* その四 ウォラストンプリズム

・ウォラストンプリズム(以下、プリズム)セルを取り付け台にはめる。
注意;メモリ側にプリズムセルが出っ張る。 参照写真
・取り付け台をLIPS本体に取り付ける。
注意;すぐ下にある第二レンズと接触しないように!!レンズ拭き布をかぶせる等して慎重に。
・セルと取り付け台の間にシムを挟んで、分離光を治具3中心に対して左右対称にする。(取り付け台は外さねばなりませぬ。)
・取り付け台ポールを止めているM6ボルトを緩め、奥行き方向についても対称とする。(取り付け台を外さなくても1/8回転程度は緩む。)


* その五 スリット板

★スリット長方向
・ダイアフラムをcalib穴にする。dset calib
・第一レンズ下に黒紙を置く。
#・スリット板の止め螺を緩め、微動させて、干渉縞を最も強くする。。
#注意;スリット板はとてももろい!!移動・螺止めはやさしく。
#・calib穴の一方を順に塞ぎ、通過する光量が同様にする。
#・slit穴にして交点がスリット長方向の中央にくることを確認する。

#部分を同時に満足させる。

★スリット短方向
・calib穴にする。
・制御PCでスリット板を動かし(mv +????)、干渉の最も強い座標を求める。
・座標テキストを編集し、前回設定位置とのズレを覚える。
・slit穴も同様にして、通過光を最も強くする。
・hole穴の座標は、calib穴とslit穴のズレを平均して加える。


* その六 スリットビュア フォーカス調整

・NDfilterターレットをはずす。
・制御系を操作する。hcton, tset hct, dset slit, gdin
・部屋を暗くし、ビデオ、モニターをON。
・適当にNDfilterで減光させる。
・レンズセルを回転させ、フォーカスを合わせる。
・セルをテープ等で固定する。


* その他の光学系

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post 本間 賢一 (homma@astr.tohoku.ac.jp)