キエフ波長板の透過率/リップルの測定

(2001年12月2日)






ポリメチルメタクレートという新素材を利用した波長板(以下キエフ波長板)
がある。層厚がこれまでのPancharanamn型より厚く、接着材(n=1.52)と硝材
(n=1.49)の屈折率も近いので、その分リップルの解消が見込める。
今回制作を依頼し、透過率(リップル)を測定したのでその結果を報告する。

測定条件:
    測定器                日本分光 V-570
    バンド幅(スリット幅)  0.1nm
    データ取り込み間隔    0.025nm
    走査速度              20nm/min
    ビーム径              12mm

    * 測定は3度行い、それらの平均値を結果とした。
    
結果:    

4波長帯(400nm,500nm,600nm,700nm付近)での、測定結果を図に示す。
各波長帯の中でリップルが最も顕著に見えている部分を切り出して表示してある。
平均の透過率は91-92%程度。これまでの波長板のもの(94-95%)に比べると若干
低いが問題になるほどではない。リップルは、振幅は小さいが見えている。
Peak-to-Peakで最大0.1-0.4%程度である。8月の測定結果(=これまで使用していた波長板)に
比較するとかなり小さい値である。

キエフ波長板の透過率(T)
結論: キエフ波長板は、透過率は多少劣るものの、リップルは大きく軽減している。 一方で、接着材やカバーガラスの材質を検討すればさらなるリップルの軽減が 見込める可能性もある。個人的には、まず今回の波長板をレギュラーとして 使用し、そのうち更に性能の良いものの購入を検討する方針で進めることを 提案する。