June 6, 2001.
CCD素子 (Engeneering Grade)を冷却・温度制御しての駆動に成功した。 ノイズ(冷凍器起因など)が大きいことが分ったので、以後、ノイズ軽減の 対策を行う事とする。
CCD dewar内にengineering grade CCD chipを
設置し、真空引き後、冷凍器で素子冷却を行った。
真空引きは、総計17時間程度で、真空ポンプ入口において6.3E-4 Torrの圧力ま
で到達。(久しぶりの真空引きだったので、最初はなかなか真空が引けなかった。)
以後、冷凍器を動作させ、3時間程でCCD chipを163Kまで冷却し、温度制御器で
CCD chipを一定温度に維持した。
chip温度が163Kに達した後、真空ポンプを停止しても、温度上昇は生じなかった。
冷却の様子(赤:CCD chip 、緑:吸着材ケース)
CCD素子温度 163K程度で、BIAS画像を取得した。 我々のchipについて以下の特徴があることが分った。
明帯を除く領域([101:800,101:800])で、BIAS複数画像間で カウントの標準偏差(σ)を導出。CCD温度は160-175K。
---------------------------------------------------- 冷凍器 冷却ファン 温度コントローラー σ [ADU] ---------------------------------------------------- ○ ○ ○ 2804.5 × ○ × 114.3 × × ○ 105.2 × × × 112.6 cf. CCD接続なし(SIGNAL-GNDショート) 9.5 ----------------------------------------------------以上より、
微光を照射して60秒積分で、CCDカバーの隅から洩れ入った光を検出した(図8)。
ちゃんと光は検出しているようである。
図8: 光を照射した画像(60s、176K)