線スペクトル偏光分光装置 CCD開発・製作報告

* CLKAMPを封入しての長時間冷却実験

July 18, 2000.

前回の報告(『吸着材の使用によるアウトガス抑制と素子冷却の実現』
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2000.7

CLKAMPを封入して4日程度の長時間にわたって素子冷却を行った。 素子温度は、コールドプレートに設置したヒーターと温度コントローラーを用い、 163Kに維持した。

冷却中、真空引き停止直後を除くと内部圧力は1E-5 Torr程度で安定しており、 ほとんど上昇は見られなかった。4日間の冷却は問題なく行えた。内部圧力の 上昇傾向が全く見られなかったことから、今回の数倍の期間はデュワー内圧力が 低圧に維持され、問題なく冷却が継続できるであろう。

4日目に冷凍機内で物がぶつかるような異音が発生した。 冷凍機出力を40%程度に落すと音はおさまったが、再び出力を上げると異音が 鳴り出す。以前、冷却ファンの設置が悪く、冷凍機の温度がかなり上がったとき 同様の症状が見られたことがある。冷凍機の機器冷却には気を使う必要がありそうである。

ヒーター取り付け
コールドプレートにヒーター抵抗設置。使用した抵抗は10W、22Ω(RS社)。
デュワー内部
デュワー内部
圧力・温度変化
真空引きを継続しての冷却、真空引き停止後の冷却(素子温度制御)、および冷凍 器停止後の内部圧力、温度変化。圧力はほぼ1E-5 Torr前後で安定。温度は若干 ふらついているが、これは温度制御のPIDパラメータが最適ではないためだろう (パラメータの詰めはまだ行っていない)。

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post 秋田谷 洋 (akitaya@astr.tohoku.ac.jp)