線スペクトル偏光分光装置 CCD開発・製作報告

* フォトマイクロセンサー駆動回路の設計・製作

改良後のボードについての報告ページ も合わせて参照下さい。(2002.5.29)

July 1, 2001.

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* 概要

視野確認鏡の電動化にあたり、鏡位置の原点検出のためにフォトマイクロ センサー(オムロンEE-SX673)を用いる。その他の装置各部の電動化の際にも 同様に多数のセンサを使用することが予想される。
そこで、このセンサを駆動し、センサからの信号を出力する為の回路を必要とする。 また、フォトマイクロセンサはセンサ自身が発光するため、観測時にセンサ電源を切ることのできる機構も必要である。
以上の要請から、最大11個のフォトセンサーを駆動し、かつセンサ電源のon/off を任意に行うための回路の設計・製作を行った。

* 仕様

11個のフォトマイクロセンサを駆動し、センサ信号を読み取る。 また、5V信号により11個のセンサ全体のON/OFFを行う。

センサの消費電力は最大35mAとあるので、センサON/OFFにはシンク電流容量が 40mAと大きいインバータ(オープンコレクタ型)74LS06を使用した。また、センサ信号出力にはRCフィルタ回路と波形整形のためのシュミットトリガIC(74HC14)を配した。

* 回路設計・製作

回路図はProtelを使用して製作。基板はLPKF基板製作機を使用した。


図: フォトマイクロセンサ駆動回路。上の12x2のPCBコネクタは、センサ信号出 力(11ch; 右から1-11ch。上段が信号、下段がGND)及び、センサON/OFF入力(最左 端。上段が信号、下段がGND)。下の4 pin PCBコネクタx11はセンサ接続用。 右から1-11ch。 それぞれ、下からセンサ-端子(pin#4)、VCC(pin#1,2)、GND(非接続)、信号 (pin#3)、(ここのpin#は接続すべきEE-SX673のピン番号)。
基板左にある黒いコの字型の物がフォトマイクロセンサ。

回路図(PDF file; 21KB)
基板配置図(PDF file; 58KB)

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post 秋田谷 洋 (akitaya@astr.tohoku.ac.jp)