『光害（ひかりがい）』とは過度な照明の為に引き起こされる公害です。
　夜、手元を明るくしてくれる照明は私たちの生活には欠かせないものになっています。 しかし、過度な照明は逆に私たちの生活を荒廃させ、生態系にも影響を及ぼしています。
光害の影響は大きく分けて３つあります。

1. 夜空への影響
   夜、空を見上げると、満天の星と天の川が広がる光景はかつてどこにでも見られていました。 都会では星は殆ど見えにくいけれど、田舎では星がよく見える、というのはよく知られています。 街を彩るネオンや街灯の影響で夜空は明るく、赤くなってしまいます。
   また空の明るさだけではなく、人工光によく使われている水銀灯は天体からの光と混ざってしまうと、 正確なスペクトルが取得しにくくなります。
2. 生態系への影響
   夜、昼間の様に明るいと、特に夜活動する生物に悪影響を与えてしまいます。
   
3. エネルギー資源への影響
   安全面・防犯面から考えると、街灯は不可欠です。しかし、地面を照らすだけでなく空に 向かって輝くような灯りや、必要以上に明るい灯りはエネルギーの無駄になります。
   限りある資源を大切に使う為にも、照明は必要最低限にとどめておくべきです。