CCDカメラ・制御系 作業日誌
2002.8.1
2002.8.2
(3h-5)
2002.8.3
(7h-3)
2002.8.4
(0h-4)
2002.8.5
(2h-4)
2002.8.7
(02h-4)
2002.8.9
(0h-0)
2002.8.12
(8h-2)
2002.8.19
(3h-3)
2002.8.21
(7h-2)
2002.8.22
(7.5h-2)
2002.8.22
(6h-2)
2002.8.23
(8h-2)
■ CLKAMPのOP-AMP排熱処理
(OP-AMP排熱処理 報告ページ)
CLKAMP上のOP-AMPの熱を逃すために、銅網線をCLKAMPフランジ銅支柱と
OP-AMP上部の間で張り、支柱側は圧着端子、AMP側はエポキシ接着剤(アラルダイト)
で固定した。
アラルダイトが大きなアウトガス源になってしまうか?
■ GND配線の取り回し
CLKAMP FPCコネクタ - CCD間は、GNDが3点だけで接続されるようにした。
GND ループを防ぐため。
(これまでは、FPCアダプタボード上のGND(含むCCDOUT-)を全て接続していた)
(1) FPC#6 (amp部GND; 実質はCLKAMP上の統一GND) - m D-sub21 #13 (Substrate)
(2) FPC#5 (COUT1-; 実質はCLKAMP上の統一GND) - m D-sub15 #11 (Substrate)
(3) FPC#27 (COUT2-; 実質はCLKAMP上の統一GND) - m D-sub15 #13 (Substrate)
FPCアダプタボード - coldplate間の接続を外す。
汎用ハーメチックコネクタpin#"T"から、coldplateに配線。
■ 温度センサーの配線変更
温度測定実験用に取り付けた第3の温度センサーを取り外す。
(これまでの2つは、配線を変えていなかった)
■ 予備真空引き
本番CCD封入は、慎重に行う必要があるので翌日とする。
CCD chipなしで予備真空引きを行った。
1-5分で3-4 Torrまでしか下がらない。
ポンプ単体でも、数分では 1 Torrのorderまでしか下がらず。
原因として考えうるのは以下。
・湿気の多い時期に長期外気に晒されて、ポンプ自体に付着ガスが多い。
・dewarを長時間外気にさらし、吸着剤の吸着ガスが大量になった
・エポキシ樹脂のアウトガス
とりあえず真空引きを続けて放置。
明日、様子をみて、恐らく、吸着剤脱ガス処理をして、直後にCCD封入。
■ IPCについて
IPCの電圧設定に関して、M-Front web manualにも記述があった。
manualとしては、defaultではR54,55は取り外してあり、IPCは常にGNDとなるとのこと。
出荷時は、R54、R55として、20Kがくっついていた。
2002.8.25
(4h-3)
■ 予備引きの結果
10E-3 Torr台まで下がっていた。
真空引き停止後の圧力上昇は1E-5Torr/s程度で、通常と同じ。
モレキュラーシーブ焼き直しの必要なしと結論。
CCD chip封入に入る。
■ CCD chip封入
dewarを開け本番チップを封入。
手順表、物品表を作成。記録用の写真も取得。
冷凍器とコールドプレートが電気的に接触していた。
= 吸着剤ケース(冷凍器側)絶縁セラミック板上の銅網線(コールドプレート側)のケバが、
吸着剤ケースと接触していた。ケバを除けて解決。
■ 真空引き
真空引きを開始。
一度、1時間程1e-1Torr台で圧力が上昇するのを確認、停止、真空やぶり後再開。
以後、10分程で1e-2 Torr台に達し、以後放置l。
関さんと各種相談。
三鷹行きは8/29を予定とする。
2002.8.26
(6h-4)
■ 真空引き続き
〜1e-3 torr台まで下がっていた。
■ 冷却
冷却開始。3.5h後でcoldplate 160 K。
内部圧力、真空引き後も4e-6 Torr程度を維持、問題なし。
CCD 160K設定として冷却継続。
■ eagle
eagleという回路設計ソフトがあることを知った。
Win、Linux(およびFreeBSDのlinux emulator上)双方で動き、小さい基板ならフリー。
3Uカードサイズまででも600$だからprotelよりも安い。
少し使ってみたが、それほど遜色なさそう。
2002.8.26
(10h-3)
■ 冷却状況
160Kで安定して制御。heater出力〜40%。
圧力やや高めで7.8e-6 Torr。
CCDカメラを作業台にt移す。
■ 波形確認
CCD接続時の、BIASボード入力、ADC入力のそれぞれの波形を確認。
CCDとして、もっともらしい波形がでている。
SIG ON直後のADC入力にものすごく大きなノイズがのる。
しかし、画像を何度も撮って行くと、ときおりノイズが見えないこともある。
よくわからない。詳細に調べる必要がある。
上記に関連して、SIGADC 積分器出力〜ADC入力までの回路図を再確認。
積分器の出力からは、ANALOGIC用ADC、Cylix用ADCそれぞれの回路に
繋がることになっているが、後者はパターンはあるものの部品は全く
実装されていない。よって考慮する必要なし。
前者は、R=10Ω、C=100pFのlow pass filterに繋がっている。
しかし、時定数は1nsecの程度なので、ノイズ(数十ns周期)除去としては
全く聞いていないはず。
■ ADCトラブル
画像のカウントが127ADU飛びになる。
Messiaを別セットにしても変わらず。
SIGADC上のADCの故障と見られる。
(直前に、ボードのプリントパターン確認のためADCを一旦外して付けた際に、
前後逆に装着してしまったことが原因となったかもしれない)
デジタル化しての実験は以後不可能に。
■ BIAS電圧調整
SIGADC上の可変抵抗VR1、VR3を回して、バイアス電圧SIGOFF、BISOFFを調整する。
CCD接続、非照射時に、積分器での電圧変化が、BIAS積分時に負、信号積分時に正となるようにし、正味が1600ns積分時に0.15-0.3V (1000-2000ADU程度)となるのを目標とする。
非照射にも関わらず、シグナルがfull wellの150000e-相当のオーダーまで
出てしまい、積分器出力がいつも13V程度でサチッてしまう。
ときどき、ものすごく振幅の小さい波形もあらわれる。
光を照射すると変な波形になる。
細かい分析は疲れをとってから、後程。
■ 資材買い出し
ダイシン、梅沢に行く旨通知。
■ ADC故障に関して
代替ADCを求めて、市川氏、宮崎氏にメール。ファーストロン石井氏には後程。
結局、カメラとして正しい設定になっているのかまだ確認できず。
動かないまま三鷹に持って行かなければならないことになりそう。
ADCを交換後、画像がきちんととれないことが分かった場合は、
その修正などの時間を考えると致命的。
2002.8.28
(10h-4)
ADC動作異常は市川氏所有の予備を借りることで解決。
■ 制御系関連
CCD用の梱包資材等を購入。プラコンテナは、大x2、中x3。
2002.8.xx
(0h-0)
秋田谷 洋
(akitaya@astr.tohoku.ac.jp)