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3.2 測定方法

SLPT法により、シグナル値$S_{\rm ADU}$に対するシグナル値分散 $\sigma _{\rm ADU}^2$の分布を得る。

光源には直流安定化電源に接続した発光ダイオード(LED)を用いた。 LEDはCCD chip直前に設置し、chip上でserial転送方向に適度な輝度傾斜が生じるよう に配置を調節した。 LEDの輝度を段階的に変化させて、 parallel転送方向に広い overscan領域(1450 pixels)を持つbias画像を取得し、 overscan領域の各line内のシグナル値(bias levelは差引)、シグナル値標準偏 差(式(15)により、光を照射していない画像から得た読みだしノイ ズ $\sigma_{\rm ADU(ro)}$を差引)から、 $S_{\rm ADU}$ $\sigma _{\rm ADU}^2$を得た。 $S_{\rm ADU}$としてデジタルシグナル値のほぼ全範囲、several - $2^{16}$ ADU にわたる値が得られるまで測定を続けた。

実験は、2002年10月23日、24日、28日(HST)に3回実施した。 測定の結果が3回ともほぼ安定していたため、各回で得られた $S_{\rm ADU}$ $\sigma _{\rm ADU}^2$は一まとめにして、 適当な$S_{\rm ADU}$のbin幅で $\sigma _{\rm ADU}^2$を平均化し、 任意の$S_{\rm ADU}$に対する、精度の良い $\sigma _{\rm ADU}^2$の分布を得た (図6)。

図 6: UH88インチ望遠鏡ドーム内における、 $k_{\rm nc}=\sigma_{\rm ADU}^2/S_{\rm ADU}$の測定結 果。3回の測定それぞれの結果と、全データの平均から得た結果。
\includegraphics[scale=1.00]{UHcg2.eps} \includegraphics[scale=1.00]{UHcg4.eps}


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Hiroshi AKITAYA 平成15年11月20日