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3.3 結果
SLPT法で得た
と
から、
(式(23))を求め、
に対する振
舞を図7、8に示した。
また、
真のゲイン値
について、
が成り立つと仮定し、その場合のLinearity Residuals、
を、
式(14)から求めた
(図9、10)。
は、全デジタルシグナル値範囲に渡って一定ではな
い。また、
から求めた
は、照射量-シグナル値の関係から得た
(図1)と大きく異なり、
以下のような振舞を示している。
| シグナル値範囲 |
の特徴 |
| 25000-65000 ADU |
の増加とともに、0%から-8%まで変化 |
| |
変化は一次関数的 |
| 5000-25000 ADU |
でほぼ一定 |
| 250-5000 ADU |
の減少とともに、0%から6%まで増加 |
| |
変化は に反比例的 |
| 0-250 ADU |
-4%から+6%まで急激に大きく変化 |
ここに見られる、
と照射量-シグナル値の関係から得た
との
不一致は、式(24)で定義される
の大き
さが無視できず、測定値
が、真のゲイン値
を正しく示していない(式(28))ためであると考えられる。
から
を得て、線形性について議論
するには、式(30)を解く必要がある。
図 7:
shutterless photon transfer法により得た、 シグナル値
に対す
る、
の分布。
10/23, 24, 28の3回の測定の結果を合わせた。0-
ADUの範囲を表示。
図 8:
図7と同様。0-5000 ADUの範囲を表示。
![\includegraphics[scale=1.00]{rep_slpt_k2.eps}](img122.png) |
図 9:
shutterless photon transfer法で得た
が、正しいゲイ
ン値を示していると仮定して求めた、linearity residuals
。基準の
としては、
ADUにおける値
を採用した。0-
ADUの範囲を表示。
図 10:
図9と同様。0-5000 ADUの範囲を表示。
![\includegraphics[scale=1.00]{rep_slpt_lrs2.eps}](img128.png) |
Subsections
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Hiroshi AKITAYA
平成15年11月20日