SLPT法で得たと から、 (式(23))を求め、に対する振 舞を図7、8に示した。
また、 真のゲイン値 について、 が成り立つと仮定し、その場合のLinearity Residuals、 を、 式(14)から求めた (図9、10)。
は、全デジタルシグナル値範囲に渡って一定ではな い。また、 から求めたは、照射量-シグナル値の関係から得た (図1)と大きく異なり、 以下のような振舞を示している。
シグナル値範囲 | の特徴 |
25000-65000 ADU | の増加とともに、0%から-8%まで変化 |
変化は一次関数的 | |
5000-25000 ADU | でほぼ一定 |
250-5000 ADU | の減少とともに、0%から6%まで増加 |
変化は に反比例的 | |
0-250 ADU | -4%から+6%まで急激に大きく変化 |
ここに見られる、と照射量-シグナル値の関係から得たとの 不一致は、式(24)で定義される の大き さが無視できず、測定値 が、真のゲイン値 を正しく示していない(式(28))ためであると考えられる。 から を得て、線形性について議論 するには、式(30)を解く必要がある。