東北大・理・天文
秋田谷 洋
Nov. 18, 2003
光量-シグナル値の関係から、 ADU (約140,000 electrons相当)にわたる ほぼ全出力シグナル値範囲で、以内の良好な線形性を持つことが分かった。
また、一般には値 がカメラのゲイン値と一致し、 その値をもとに線形性の情報を得ることができるとされるが(Janesick 2001)、 ゲイン値がシグナル値に対して一定では無い場合は両者は必ずしも一致しないことを示した。 その上で、適当な仮定の上で真のゲイン値の分布およびLinearity Residuals を得る方法を示し、 シグナル値分散 -シグナル値の関係から 得られる線形性特性が、光量-シグナル値の関係から得られる結果と矛盾しないことが分かった。
また、観測者が設定し画像のヘッダーに記録される露出時間に対して、 真の露出時間が 0.085 秒長くなっていることが、データ処理の過程で示唆され た。